「コロナでやばい」って発言したところで誰が助けてくれる?今やれるべきことをして、無理なら生命保険かけて死ぬだけだ。
デートもうそうだ。死ぬ覚悟で口説かないといい女はモノにできない。いい女は本気の男の目に弱い。てめぇの命ぐらいかけてみろや・・。できないなら公務員でもやったほうがいい。
そんな本気YOSHIKAZUは今宵、最近いい感じの東京駅でデートだ。西麻布、六本木、渋谷がホームであるのでアウェイでの戦いに心が躍る。山手線でサラリーマンをどかして席に座り、気持ちを高める。
東京駅に着いたら、スーツしかいない。YOSHIKAZUはバレンシアガで決める。全員に肩をぶつける。一晩でロックダウンさせてやるよ東京駅。
今宵の店は バル デ エスパーニャ ムイ
店の名前をまず変えてほしい。酒二杯飲んだらまず言えないだろう。スペイン料理か。親友のハニーがスペイン人なんでそのリスペクトを込めて、チョイス。1杯目は泡で乾杯だ。東京駅の夜景を一望しながらいただくシャンパンはうまい。シャンパンを泡っていう。そんなクソみたいな大人になりたくないと20歳の頃思っていた。
コロナ影響なのか店内はガラガラ。YOSHIKAZUの覇気がすごいのか、店長的な人がピタっと後ろについている。片手にワイングラス 片手は女性の肩に手を回す。それをガン見している。まじで邪魔だ。睨みつけたら ニコっと笑顔を送ってきた。空気読めや・・。
女性がYOSHIKAZUの後輩に口説かれた話をしてきた。余裕のYOSHIKAZUは「あいついいじゃないか。いい男だよ。」と大人のコメント。女性がプクっとした顔で見つめる。抱き寄せる。後ろには店長。まじで邪魔だ。六本木ならこいつ消してる。
「今日は久々の酒で酔いたいの」とデートにおける最高の言葉をいただく。おいしい酒をチョイスしなければいけない得意な課題だ。夏休みの課題とは正反対の心躍る課題。ここは男の見せ所だ。一気にテンション上がる。三流は店員に聞く。二流はメニュー表を開く。一流はメニュー表を見ずに注文。YOSHIKAZUはメニュー表を捨てる。店長が1秒で拾うだろうな。まじで邪魔だ。スペインの文化か?
無論、その言葉を言われた瞬間にもう決まっている。【限りなく冷やしたドライマティーニにレモンの皮】
これは007のジェームズボンドが愛してやまない酒だ。これを飲むと女性もボンドガールになれる。俺の下半身のコルトパイソンが発射寸前だ。
さあ「ドライマ・・」っと注文しようとした瞬間に店長が「甘いのと甘くないのどちらがお好きですか?」と女性に質問した。
ものすごく低い声で「下がれ」と静かに言い放つ。そのまま店長的なやつを10秒睨みつけて追い払う。さすがアウェー。思い通りにいかない。とりあえず店長の顔と名前は一生忘れない。
マティーニを口に入れ、恋の話に華を咲かせる。いつ戻ってくるかわからない店長に怯えて。