【高円寺 七つ森】 清志郎も愛した老舗カフェの”オムごはん”が染みる。

絶好調!

絶好調の二日酔いだ。

理由も無しに二日酔いになっている訳ではない。

今日は忌野清志郎さんや森本レオさん等、文化人のファンも多いと言う高円寺の老舗喫茶、七つ森(ななつもり)にランチ兼取材に行くのだ。

勘の良い方はお気付きだろう。

文化人には酒好きが多いから、七つ森に行くときはとんでもない二日酔いの状態でタバコを燻らせながらコーヒーを飲んでいたに違いない。同じ状態で店に行かないと彼らと同じ体験はできないんじゃないのか?

と言うジャーナリズム精神が湧いたのである。(嘘)

七つ森の右斜め前にある喫煙所付きの薬局で同じくプロ意識からか、いい感じに二日酔いのライターぷぅ太郎と合流。

七つ森(ななつもり)に入店

右から読ませるタイプ

高円寺ルック商店街の中にひっそりと佇んでいる。JR高円寺駅からは南口を出てパル商店街を真っ直ぐ、だいたい10分くらいだろうか。新高円寺駅の方からは5分くらい。

THE ノスタルジー

年季の入った家具や装飾品達。歳を取るほどに出てくる色気のようなカッコ良さがある。タバコの煙で色が変わった壁がこの喫茶店の歴史を表しているようだ。

オープンしたてのカフェには絶対出せない燻し銀な雰囲気。清志郎はどこの席に座ってたんだろう。と想いを馳せていると、ぷぅ太郎がすごい勢いで水を飲みまくっていた。

筆者(川崎)は七つ森名物のオムごはん 1,185円、ぷぅ太郎は日替わりのごはんもの 985円をオーダー。日替わりや月限定のメニューなど、新商品に出会えるのも七つ森の楽しいところだ。

セットのサラダとスープ。

談笑しながらメインを待つ。

七つ森名物 オムごはん 1,185円

見たことあるようで見たことない見た目。

オムライスじゃなくてオムごはん。

牛肉のしぐれ煮と白米を混ぜ合わせたごはんの上にふわっふわのオムレツ。

オムライスとナポリタン嫌いな奴はいないよなぁ!!

と謎の発言をしている人間をたまに見るが、ほぼ味付けがケチャップみたいな料理が苦手な川崎的には嬉しい一品。

オムレツと混ぜご飯を合わせて一口。

優しぃ。

濃い味ではないが、薄すぎる訳でもない。繊細な味。

味が濃すぎない為、しぐれ煮や卵の風味をしっかり味わえる。まさに日本バージョンのオムライス。

二日酔いの体に染み渡るなぁ。

日替わりのごはんもの 985円

ぷぅ太郎が注文した日替わりご飯も到着。オムごはんの事しか考えていなかったので名前を失念したが、トマト煮込みカレーのような感じ。

ぷぅ太郎に一口もらう。

旨い。

何度か伺っているが、七つ森はココナッツカレーやキーマカレーなど、カレー系の料理もかなりレベルが高い。

食後のアイスコーヒー。

ゆったりしながらふと出口の近くに目をやると店名の由来が書いてあった。

盛岡市郊外、小岩井農場を過ぎたあたりに森が見えてきます。
そこがかつて、宮澤賢治が愛した「七つ森」です。
30年前に旅した時は、残念ながら宅地開発の荒波に飲み込まれていました。
七つの丘を中心とした木々の緑は削られ、五つ森位になっていました。
今はどうなっているのでしょうか・・・
閑話休題、喫茶店を出店するにあたって店名も子供の名前を考える様に
あれこれと思案しました。
ある時、賢治の詩集を読んでいて「七つ森」の文字が飛び込んできました。
私のイメージしていた覚えやすい、優しい、思い出しやすい、必要条件を
満たしていた言葉でした。
都会の休息地として、お客様に愛される名前であると思い僭越ながら
頂戴いたした次第でございます。

七つ森さんは昭和53年創業とのこと。紙もかなり古いので創業当時に書かれた文章だと思うが、文化人や著名人を含め、多くの人に愛される理由がわかった気がした。

高円寺の休息地、七つ森でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

お釣りの5円玉にリボンを付けてくれる。なんとも粋な心遣いだ。

では!

お店の情報

店名:七つ森 (ナナツモリ)

営業時間:
11:30~24:00(L.O.23:30)
ランチ
[平日] 11:30~14:30
[土・日・祝] 11:00~14:00
ディナー
[平日] 17:30~23:30
[土・日・祝] 17:00~23:30

住所 東京都杉並区高円寺南2-20-20
MAP
TEL 03-3318-1393
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