親父の肩たたき 15分コース 10円。
小学生をそんな法外な安い給料で労働させるブラック家庭で私は生まれ育った。
再三の賃上げ交渉の甲斐もなく、母親には「お金を手に入れるって大変なのよ。働くのはそんなに簡単なことじゃないの。」と足蹴にされるばかり。
仕方がないから、狂ったように肩たたきをして「痛い、痛い。もういい。もうやめてくれ。100円やるから、もうやめてくれ。」と苦しむ父親に100円をせびる、というヤクザ顔負けの闇稼業を編み出した。
とはいえ、100円じゃ駄菓子屋でちょっとした贅沢ができるくらいの稼ぎにしかならない。
ブタメン、クリームパン、ガム詰め合わせ。
これが1000円溜まると話が変わってくる。
遊戯王カード、中古のゲームボーイカセット、カラオケ。
遊びの幅がグンと広がる。
そして大人になった今、新しい1000円の遊び方を発見した。
その名も『せんべろ』。
せんべろは、「1000円でべろべろに酔える」ような価格帯の酒場の俗称。
出典:Wikipedia
子供は絶対に真似できない、粋な(?)大人の楽しみ方だ。
「そんな安い店なかなか無いだろ。あったとしても美味くないんだろ?」という声が聞こえてきそうだが、街全体が居酒屋みたいになってる高円寺を舐めちゃいけない。
ということで、毎度のごとく編集長に声をかけ、ikivilライターのBOIさんとともに高円寺の名物格安中華料理屋『福龍門』へと繰り出した。
一見、普通の街の中華屋さんなのに・・・
なんともいえない絶妙なフォントの看板をくぐり抜け入店。
ちなみに、高円寺の南口の方には姉妹店『福来門』というお店がある。『福龍門』『福来門』どちらも高円寺の中華業界を牛耳る人気店だ。
サービスの概念を破壊してくる生ビール
「今だけ大サービス!」感を出しているが、いつ行ってもサービス中。
『福龍門』開店以来、生ビールが定価の480円だったことないんじゃないか?とちょっと気になったが、なんにせよ謝謝。
高円寺には安い店はたくさんあるが、生ビールがこの値段で飲めるお店は『福龍門』しかないんじゃなかろうか。
この日は何軒かお店を回る予定だったので、昼頃に集合。昼から酒が飲めるのも『福龍門』の強みのひとつだ。
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ワンコインでお釣りが来たり来なかったりするツマミたち
ボリューミー&ちょいスパイシー。
「これは大当たりだ!!」とikivil編集部一同大盛り上がり。
これはワンコインで釣りが来るツマミ。
衣がサクッとしていて、中身はジューシー。
こちらはワンコインで釣りが来ないツマミ。
殺人的な熱さをしているので、最新の注意を払うべし。
ワンコインで釣りが来るツマミ。
編集長チョイスの一品だったが、私は豚ミミが苦手なので一旦お休み。
編集長は今まで見せたことがないくらいの幸せそうな顔をしていた。
豊富なラインナップ。
どうやら、福龍門に《安かろう悪かろう》ということわざは当てはまらないようだ。
壺に眠りし伝説の紹興酒をかっ喰らえ!!!
店内に一枚だけ貼ってあるこのチラシ。
もちろん、ikivilの編集部が見逃すはずがない。
普段、紹興酒を飲む機会はあまりないので、自然とテンションが上がる。
梅酒の糖分を控えめにして、アルコール度数を高めたような味。贅沢してる気分になれる。
963円/人 のお会計。これぞ『せんべろ』の魅力
【ここまでの注文内容】
生ビール 250円 × 6 = 1500円
紹興酒 130円
鶏唐揚げ 500円
豚ミミのやつ 380円
むし鷄のやつ 380円
計 2890円(税抜)
一人1000円でこれだけ飲んで食べれるって最高。神コスパ。
今回、正直『1000円でベロンベロン』とまでは行かなかった(顔は赤くなったが、まだ舌は回る)が、最初から130円紹興酒責めしていれば、お酒が強い人でも文字通り『1000円でベロンベロン』になれる気がする。
今回は『せんべろ』することが目的なので、ここでおさらば。今度また改めて酒に溺れに来よう。
ごちそうさまでした、美味しかったです。
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お店の情報
店名:福龍門
住所:東京都杉並区高円寺北2-8-12 ミクラビル 1F
営業時間:11:00~翌4:30(L.O.翌4:00)
電話番号:03-3223-2825